久々にF1

久々にF1をまじめに見てみた。
何で見る気になったかというと、今年はレギュレーションの変更などで、例年の列強と呼ばれたチーム(マクラーレンフェラーリ)と他のチームの差が無くなってきたということで、レース自体が面白くなりそうな気がしたからである。
また、レギュレーションの変更の中で、スリックタイヤの解禁とダウンフォースの低減という変更はラップタイムに直結するだろうが、未知数なのはKERSシステム(エネルギー回生システム)で、これがどれほど効果があるかということも技術的に興味があった。


で、予選が終わった段階ではKERSはまだまだという感じ・・・というより逆効果に見える。
まぁ初レースでそんなにうまくいかないのは折り込み済みだろうから、採用チームは今シーズンかけて仕上げていくつもりなのだろうが、全くといっていいほどラップタイムに影響がなかったのはちょっと残念。
もっとも明日の本選では、オーバーテークシーンで威力を発揮する可能性もあるのだが・・・


ただ、今日の驚きはブラウンGPの「1-2ポール」に尽きる。
つい数週間前にホンダから売却されたチームがここまで仕上げてくるのは一体どういうマジックだ?
売却前にテストできたとも思えないし・・・
それにしても・・・
去年までホンダの不振の原因はシャーシにあるといわれていたのに、メルセデスのエンジンに乗せ替えただけでこれほどの戦闘力を得るということはエンジン自体により多くの問題があったということなんだろうか?
この短期間ではメルセデスのエンジンに乗せ替えることだけで手一杯で、シャーシの基本部分に手を入れるのは不可能だろうから、これだけのポテンシャルがホンダのシャーシにはあったということなんだろう・・・
一方エンジンは「ホンダのエンジンが悪いわけがない」という一種の思い込みも作用してか、他チームに比べかなり戦闘力は劣っていたにも関わらず、シャーシのせいにして逃げてきたとも言えそうだ。
いずれにしても、せっかくいいシャーシを作ったところで撤退せざるを得なかったホンダはさぞ無念だろう・・・
そのシャーシに見合うエンジンを作れなかったことは、もっと無念かもしれない・・・


こうしてみると、ホンダにはせめて今シーズンまででも頑張って継続して欲しかったと思う・・・