バンコクの都市計画

BTSバンコクの高架電車)が来年にも延伸されるらしい。
サパンタクシン駅から西に数キロのみではるが、川向こうのアパートやホテルなどは結構大きな期待をしているという。

ところが、線路の建設状況はどうやら順調なのだが、既存のサパンタクシン駅をどうするのかよくわからない。

現在、滞在しているアパートから至近のため、このサパンタクシン駅は毎日利用している。
まずここは、駅自体がかなり無理なつくりなのだ。
というのも、サトーン通りの上下線の間に強引にねじ込んだ感じであるからだ。
ねじこんで入ってるならいいのだが、スペースが無いため、複線の1つを犠牲にしてプラットフォームが入っている。

BTSは「高架電車」なので、この駅までの線路はサトーン通りの上を走っている。
しかし駅が橋のたもとになるため、駅はサトーン通りとフラットになってるのがねじ込んだ原因だろう。

延伸するということは、ここは途中駅になり、当然上下線の線路とプラットフォームが必要になる。
しかし、誰がどうみても線路を複線にしたら、プラットフォームのスペースはない。
そして、現在のプラットフォームは、本来線路のあるべきところにあるのだ。
Dsc00565
※サパンタクシン駅のプラットフォーム西端から撮影(H5)
 撮影したのが来年延伸される方向である
 このとおり、道路とフラットであり、プラットフォームが左側の線路を1つつぶしている。
 また、線路と道路の間は2mほどだろう。

このBTSは、過去に高架建設のために、作って間もない渋滞解消用のバイパスをツブした前科がある。

今回はどれをつぶすのだろうか・・・
サトーン通りのタクシン橋なんか数ヶ月でもツブしたらえらいことになるから、さすがにやらないだろうな・・・
現実的なのは、3車線中1車線ずつ減らしてプラットフォームのスペースを確保するくらいか・・・
(しかし、慢性的に渋滞しているこの橋をそんなことしたらこれもエライことになるが・・・)
ウルトラCとしてサパンタクシン駅を廃駅にするというのもありそうでコワイ・・・

まぁ、結局どうなるかは来年にならないとわからない。
驚異的な発想で解決する可能性もある。

が、この駅が完成したのは1999年だ。たかだか7年前である。
何十年も前ではない。
延伸計画も当然そのときあったのだ・・・
が、結局施工時には、延伸計画は考慮されなかったんだろう・・・

つくづく場当たり的な「都市計画」をするところだと思う。

(つくづくタイらしいとも思うけどね・・・)