WC2006(その5)

W杯も残すところあと1試合。
日本がいなくなったのがはるか昔におもえてしまうくらい密度の濃い期間だった。

大会期間中に海外へでかけるのは初めてだったのだが、結構国によってWCの注目度が違うのが面白かった。
(Euro2000のときはタイにいたな。そういえば決勝戦は同じ伊x仏だった。)
マレーシアではそれほど盛り上がっていない印象を受けた。
もっとも、マラッカの片田舎での印象であり、KLなんかとは温度差があるとは思うのだが、あまり話題に上っていなかった。
一方、タイでは空港からしていろんな広告があるし、ホテルのフロントには、前日の結果と当日の試合予定が張り出してあるなど対照的だ。
道路脇の屋台にあるTVでも盛り上がっていて(賭博絡みのようだが)面白かった。

マレーシアやタイではそれほど多くの試合を見れたわけではないが、TVの英語やタイ語の実況がそんなにわかるわけもなく、必然的に試合内容に没頭できた。

で、決勝トーナメントの感想を書いておこうと思う。

ひいきのオランダはあっという間に黄紙赤紙が飛び交う中負けた(しかもほとんどオランダらしいサッカーを見せることなく)。
期待していたイングランドルーニーの自爆と、ランパードとジェラードが揃ってPKを外す信じられない光景を見せて終わった(ここも「らしい」サッカーは殆どみれず・・・)。
ブラジルは調子の戻ったフランスになすすべもなく負けた(ロナウドが使えると錯覚させた日本戦が遠因か?)。
最も優勝候補の呼び声が高かったアルゼンチンはリケルメと心中できなかったせいか、ドイツの「ゲルマン魂」の前に敗れ去った。

結局、決勝トーナメントで比較的相手に恵まれたイタリアが徐々に調子を上げ、準決勝で独を破り、決勝へ駒を進めた。
(なんとイタリアは1970年以来「いぬ」年開催のWCはすべて決勝戦に進出している。今回で4回目だ。)
一方、仏は組み合わせ的にはかなり厳しかったが、スペイン戦の勝利で勢いに乗りブラジル、ポルトガルとまるでアーセナルのCLのような戦い方できっちり勝って決勝までたどりついた。

1日オフが長いことや、戦力の充実を考えればイタリア有利だろうか?
Euro2000でのゴールデンゴールによる敗北のリベンジというモチベーションもあるだろうし。
対するフランスはジダン効果が継続できるかがカギになると思う。
選手としては今まで国際舞台では活躍できなかったアンリに注目したい。

いづれにせよ興奮できる試合を期待したい。