引退宣言

中田が引退宣言を出した。
残念だと思う。現在の日本代表において唯一替えのきかない選手であろう。

現在自分は、この報道をWEBサイトで知ることしかできないが、マスコミの報道は相変わらずピントがボケたのが多い。
極めつけは、今日付けの読○新聞衛星版だ。(こちらで読める唯一の紙媒体)
ここでは、「ドイツWCの惨敗により引退を決意した」と報じている。
中田の声明のどこをどう読むとこの解釈になるのだろう?
彼がいつもマスコミに怒るのもうなずけようというものだ。

その他のニュースをWEBで見る限り、「お疲れ様」といった当たり障りの無い論評が大勢をしめているようだ。
少なくとも彼の引退もしくは引退発表の方法を非難するような記事はなかった。
大衆迎合型マスコミらしいとは思うが、もう少し多角的な捕らえ方ができないものか?

自分としてはやはり「やり逃げ」感があるのは否めない。
彼が懸命にピッチを走って、代表を鼓舞していたのもわかっている(つもり)だ。
しかし、現実には「笛吹けど踊らず」、いや「踊れず」だったのか・・・
その失望感はわれわれ一般人には想像はつかない。
しかし、だからこそもう少し「嫌われ者役」を努めてほしかった。

これから、何をするにせよ彼にはサッカーの影が付きまとう。
「たかがサッカー選手」とか「サッカー選手の割には・・」など、恐らく彼には不本意の表現をされるのだろう。

どうせサッカーと無関係でいられないなら、少しでいい、すぐでなくてでもいい、この国の「サッカー」を「フットボール」に近づけることにも力を使って欲しいと思う。

旅にでるのであれば、帰るところが必要だろう。帰らないのはただの放浪だ。
その帰るところが「日本サッカー」であることを切に願う。