Willcom効果?アドエス効果?それとも・・・

今さっきタリーズでいつものようにサボっていたときのことだ。
テーブルの上にはLOOX P+D01NX、MoGoMouse、X01HTという自分の標準装備が並んでいた。
で、メールやらWEBやらのついでに仕事なんかをやっていたのだが、突然恐らく50歳は超えてるだろうオジサン(失礼)から声をかけられたのだ。
いろいろテーブルの上のガジェットをネタに話をしたのだが、どうやら昨日のWBSを見て興味を持ったらしい。
こういう世代にも『スマートフォン』が認知されつつあるのかと驚いた(もちろんこのオジサンが例外かもしれないんだが・・・)。
ま、話の内容自体はたわいの無いことだったが、自分のX01HTを見ての一言は気になった。
「これがあればパソコンいらないんですよねぇ?」
おぉ・・・これがうわさに聞く『PC=スマートフォンPDA)』という誤ったイメージ保有者なのか・・・
このイメージが昨日のWBSを見て作られたものかは判断できない(自分は見てないので)が、一般に認知されているイメージの一端は垣間見ることができた。
とりあえず、「今のところ逆にパソコンがないと使い物にならないと思います」と答えたものの、何でこういうイメージになるかを考えてしまう。


確かに、『スマートフォン』でできることを並べていくと、PCに遜色ないんじゃないかと思えてしまうのも事実だ。
『メール、WEB、ワード、エクセルができます!』・・・とくれば、普通の人がPCで使ってるアプリ(機能)は殆どできると思うのも無理はない。
それに、『ケータイ』の高機能版が『スマートフォン』と思っているフシもみうけられる。
『ケータイ』でできることは『スマートフォン』でもできるという考え方だ。
当然これは違う。
そもそもこの2つのガジェットは別のものと考えなければいけないと思っている。
『ケータイ』は購入するだけで、豊富な機能が提供されるがこの機能をユーザーがカスタマイズすることは基本的にできない。
一方『スマートフォン』は購入するだけでは最低限の機能しか提供されないが、ユーザーは機能を追加していくことが可能だ。
しかもケータイコンテンツの充実が著しい日本なのに、『スマートフォン』ではこれらのサイトが(そのままでは)利用できないし、X01HTに至ってはケータイメールすら(そのままでは)使用不可だ。
つまり、『スマートフォン』はユーザー側で必要な機能を取捨選択し、それを構築する手間をかけなければ少なくとも『ケータイ』の機能に届かない。
もっともこの『手間をかければ』、『ケータイ』より高機能の『スマートフォン』もできるのだが、いずれにせよユーザー次第なのだ。


これらを混同して乱売すれば、そのままでは機能不足になりがちな『スマートフォン』に反動が来てしまうのが心配だ。
実際「なんだ、こんなこともできないの?」など、購入後に落胆する人も見受けられる。
結局『スマートフォン』が必要なユーザーっていうのはそう多くないのではないかと思う。
しかし、せっかく日本語版のWMやSymbianを購入することができるようになったこの『スマートフォン』という分野は、自分としては細く長く扱っていって欲しいのだ。
そのために、メーカー(今はキャリアか)にしっかり『ケータイ』と『スマートフォン』の違いをわかるような宣伝をして欲しいと思う。


でも結局、こういう小さなガジェットが好きかどうかで評価が分かれるだけな気もする・・・