SIM LOCK解除(追記あり)

自分がN80を購入したL&Kが「SIM Lockを解除した容疑」で摘発されたようだ。
SIM Lock解除のどこらへんが「罪」なのかは、とりあえずおいておく。
気になるのはこの逮捕劇の背景だ。

記事によるとボーダフォン側は、中国に転売されることによる損害額が大きいのが問題だということらしい。
いや、正確にはいわゆる購入後「即解」をされるので、インセ販売での元がとれないということだろう。

しかし、疑問がいくつかある。
そもそもSIMLock業者が扱った端末数なんてたかがしれてるのではないか?
そして、この業者が解除した端末の持ち主はどれくらい「即解」したのか?
「即解」した端末数とボーダフォンの言う「損害は月に4億円」には因果関係があるのか?
転売屋なら、中国やタイに直接持ち込んで向こうでLock解除すると思われるが、把握しているのか?

ボーダフォン側はこれくらいは公表するべきではないか?
「即解」なんてすれば全て記録は残る。ある程度は転売した人間もわりだせるだろう。
この件の、ボーダフォン側の見解を知りたいものだ。

現段階では、零細企業のSIMLock解除屋をスケープゴートにしてるように見える。
転売屋の摘発なら納得いくが、解除屋の摘発は腑に落ちない点が多い。

いずれにせよ、インセ販売の限界が見えてきたのではないか?
まぁ、一般的な日本人には関係ない世界だろうから大きな扱いにはならないだろうが、今後どうなっていくか気になるところだ。

※追記(8/26 1:50)
どうやら転売屋でもあったようだ。(ソース
売り上げ総額が1億円以上と書かれているが、そこまで売り上げがある分、真っ先に目をつけられたのだろうか?
いずれにせよ、はじめの報道では「転売目的ではない」業者が、転売をネタに摘発されたと思ったのだが、そうではないようだ。
これが事実ならインセ販売を逆手にとった悪質商売と言われるのもしょうがないか・・・
しかし、相変わらず検挙する主題が、SIMLock解除自体の違法性(無許可改造?商標侵害?)なのか、転売によるボーダフォンへの損害なのかわかりにくい。
TBSの記事にあった、ボーダの毎月4億の損害が年商1億の業者とどう因果関係をつけるのか?
普通に考えれば、キャリアは「端末仕入代金」-「一定の契約金額」=「端末販売価格」という価格設定を行っているとすると、損害は「一定の契約金額」のみだろう(契約金額には利益を含む)。
毎月4億の損害を転売が原因とするなら、1台あたりいくらの損失で何台が転売されたのかを考えなくてはならない。
一台につき50kの損害が出たとして、月に8千台。100kとしても4千台転売しないと4億にはならない。
・・・これは、現実的でない台数にならないだろうか?
まさか即解ユーザーを「ホントは何年も使用するユーザー」として試算してるのではあるまいな?

やっぱり今一歩主眼が見えない検挙ではある